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運動をするとなぜ脳がすっきりするの?

健康情報

2020/1/9

今回は運動をすることで脳にどのような影響をもたらすのか解説致します。
運動をすると気分がすっきりすることは皆様も体感していると思います。では、それはなぜだと思いますか?ストレスが解消されるから、筋肉の緊張がやわらぐから、あるいは、脳内物質のエンドルフィン(脳の中心部にある下垂体が作り出すホルモン。痛みやストレスが加わったときに放出され、痛みを和らげる作用をもつ)が増えるからなど、様々な理由が考えられますが、運動で爽快な気分になる本当の理由は、心臓から血液が盛んに送り出され、脳がベストな状態になるからです。
脳をベストな状態に保つためには、運動をする必要があります。運動をすると、セロトニンやノルアドレナリンやドーパミンをはじめとする、思考や感情に関わる重要な神経伝達物質が増えます。例えば、強いストレスを受けて脳の何十億というニューロンの結合が蝕まれたり、うつの状態が長引いて脳の一部が委縮してしまっているような状態でも、運動を行うことで弱まっていた脳の基礎構造を強くすることができます。
脳は、筋肉と同じで、使わなければ委縮してしまいます。脳の神経細胞のイメージは、木です。運動をすると、木の枝が生長し、新しい目がたくさん出てきて、脳の機能がその根元から強化されることで脳の働きが向上します。
なぜ脳と運動の関係性について解説したのかと言いますと、脳が私たちの全てを取り仕切っているからです。この文章を読んでいるときも、皆様の脳の前頭葉は、今読んでいるものを信号に変換しています。その信号をどれだけ吸収できるかは、ニューロンのつながりを強くする神経化学物質と成長因子のバランスが正しく保たれているかどうかにかかっています。
そして、運動は、きわめて重要なこうした物質や因子に、劇的な影響を及ぼすことが立証されています。運動をすることでできた脳の回路は、情報が何度も通ることでさらに強くなります。身体が疲れている、ストレスを感じる、気分が乗らないなどといった際は、ぜひ運動を行ってみてください!しかし、重要なことは、運動を心からしたいと思い運動をすることです。強制された運動では自発的な運動ほどの効果が認められていないからです。運動は、ランニング、ウォーキング、筋トレ、球技・・・、なんでも構いません。皆様が心から楽しめるものに挑戦してみてください!

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